
藤原丈一郎さん「たくさんの人の中で楽しく過ごす時間が好き」|癒やされタイム
なにわ男子のメンバーとしても活躍中の藤原丈一郎さんが、忘れられない恋を描く群像ラブストーリーに出演。藤原さんの明るく楽しい性格ならではの撮影エピソードや、学生時代の思い出などに迫ります!
藤原丈一郎さん

ふじわら じょういちろう
1996年2月8日生まれ、大阪府出身。2004年より芸能活動を開始し、2018年に「なにわ男子」のメンバーに。2021年11月にCDデビュー。俳優として2025年は、ドラマ『僕のあざとい元カノ from あざとくて何が悪いの?』で加藤史帆、谷 まりあとともにトリプル主演、ドラマ『ロンダリング』でも主演を務めた。
ファンのみんなの“恋する眼差し”が役作りをサポート
原作はさまざまな切ない恋のエピソードが140文字で綴られた、冬野夜空さんのシリーズ累計60万部突破の短編集『すべての恋が終わるとしても』。藤原丈一郎さんはそこに収録された146のエピソードから8つをモチーフとして抽出した連続ドラマに出演することとなりました。
「まずは『あの短編集をドラマに!?』と思いました。いつもなら台本をいただいたらすぐに全部読み切るのですが、今後の展開を楽しみにしながら演じたかったので後半部分はあえて読まなかったんです。でも、そう上手くはいかず。監督に最終話について聞かれたので、すぐに読みました(笑)。でもそれくらい、一視聴者として展開を楽しみにしていました」
演じるのは、2人の主人公・羽沢由宇(葵 わかなさん)と大崎真央(神尾楓珠さん)の高校の同級生の西 颯(にし はやて)。真央の妹の大崎莉津(本田望結さん)との、もどかしい恋愛模様も描かれますが……。
「なにわ男子のコンサートでは、ステージ上の僕たちを観る客席のファンの方々が“恋してくれている”のを感じているので。セリフがあって言葉を交わし合うだけでなくて、恋愛って心のつながりが大事だと思うので、そこは常に意識して演じています。とはいえ、学生時代の僕は颯と同じで、鈍感なほうだったと思います。今でも台本を読みながらスタッフの方に『こういうのってキュンキュンするの?』と聞いて、『するに決まってるじゃん!』と怒られることも(笑)。そのあたりは僕の“素”の葛藤も出ていると思います」

ドラマで描かれるのは「忘れられない恋」。藤原さん自身にも忘れられない学生時代の思い出がありました。
「小学生のときの球技大会でサッカーをやったときのこと。決勝戦でPK戦になって“最後ここで決めたら勝利”という場面で、僕の番が回ってきたんです。ゴールを決めてガッツポーズして、女子がキャーキャー言って………って、やる前から脳内で想像はできていたんです。そのころはもう事務所には所属していたので、『俺、アイドルだ!』って。でも結果は見事ゴールを外して。『俺はもうアイドルとしてはずっと三枚目でいくんだろうな〜』と今後を悟ったのを覚えています。いまだにボールを蹴るのは怖いですね(笑)」
撮影現場の雰囲気がドラマにも投影

共演シーンが多い神尾楓珠さんと本田望結さんとは、今回が初共演。すぐに打ち解けて、カメラが回っていないところでは和気藹々だったのだそう。
「なにわ男子のメンバーとは普段、挨拶するときとかにハグし合ったりして、割と距離が近いんです。その調子で神尾くんに接したら、最初はちょっと戸惑っていたみたい。でも撮影を重ねていくにつれて距離感も縮まって、スタッフさんから『今回、本当に初共演?』と言われるくらい仲良くなりました。本田さんは俳優歴も長いので、同じシーンはリードしてくださいますし。一方で休憩時間はお互い関西弁になって、話しやすいですね。そこに神尾くんも入ってきて、3兄妹みたいな感じで休憩時間も楽しく過ごしています。実際は僕が一番年上なんですけど、2人は僕をいじってきて一番年下扱い。でもそのいい雰囲気がドラマの中にも出ていると思います」

楽しいけれど気も張るのが撮影現場。1日が終わるとホッと癒やされる気持ちになっているのかと思いきや、意外な事実が。
「共演者のみなさんやスタッフの方々と楽しく過ごしたり、撮影現場には常にたくさんの人がいるので、家に帰って1人になると本当に寂しいんですよ。コンサートが終わった後もそうなります。僕は人がたくさんいて賑やかなほうが楽しくて好きなので、家での時間には年々寂しさが増してきていますね」
ドラマを観ることが大好きなこともあり、「視聴者の立場に寄り添って細かいところにも気を配りたい」と語ります。
「僕はめちゃくちゃテレビっ子で、学生時代は『昨日のあれ観た?』みたいな感じで、休み時間は友達とテレビ番組の話ばかりしていました。今でも『ココとココはくっつくんじゃないかな』など、ドラマを観ながら予想をしたりもしますよ。なので、ちょっとした仕草や目線で『本当は好きなんじゃないかな』『脈はなさそうだな』など、観ている方々が予想できるように、細かい部分も監督やカメラマンさんと話し合って決めています」
いよいよ始まるドラマを「ぜひ全話観て欲しい!」と藤原さんは力を込めます。
「友情と恋、その境界線の難しさを描いているので、きっと『こういう経験あったな』と思っていただけると思います。1話から最終話まで、共感できる部分がたくさんあるので、ぜひお見逃しなく!」
【INFO】出演ドラマ『すべての恋が終わるとしても』10月12日(日)スタート
ABCテレビ・テレビ朝日系、日曜午後10時15分

高校の同級生で、美術をきっかけで距離を縮めた恋人同士の羽沢由宇(葵 わかな)と大崎真央(神尾楓珠)。しかし、大学進学を機に遠距離となった2人は次第にすれ違っていく。同級生の西 颯(藤原丈一郎)や真央の妹・大崎莉津(本田望結)など、彼らを取り巻く8人の男女が織りなす群像ラブストーリー。
【原作】冬野夜空「すべての恋が終わるにしても」(スターツ出版)
【脚本】三浦希紗
【出演】葵 わかな 神尾楓珠、藤原丈一郎、本田望結、山下幸輝、大塚萌香、白洲 迅、市川由衣

ABCテレビ『すべての恋が終わるとしても』番組サイト。2025年10月12日スタート!毎週日曜よる10時15分。
https://www.asahi.co.jp/subekoi/
別タブで詳しく見る
TVerで見逃し配信 https://tver.jp/series/srrg7urqp3
取材・文/山西裕美(ヒストリアル)
[ 著者 ]