
「足裏ゴロゴロ」で内臓や脳が活性化! 全身の不調に効く、長寿の人の健康法
数多くの元気なシニアの足裏を見てきた「足のプロ」が教える、簡単で体と心がガラリと変わる健康法。足裏を刺激するだけで全身の調子が良くなり、“一生歩ける足”が手に入ります!
目次
深く考えずに刺激するだけで足裏から全身が整う
「不調がなく、心も体も元気なお年寄りは足裏がきれいです」と話すのは、長年多くの高齢者の足裏を見てきたセラピストの鈴木きよみさん。逆に、若くても病気や心身の不調を抱える人の足裏は皮膚の色が悪く、角質や皮膚トラブルがあるそうです。
「足裏には内臓や脳などと関係する『反射区』があります。また、東洋医学では、エネルギーなどの通り道である『経絡』は足裏からスタートしていると考えます。足裏を刺激するだけで全身の調子を整え、元気に年を重ねていくことができるのです」
鈴木さん考案の「足裏ゴロゴロ」がすごいのは、刺激するポイントが大ざっぱでも効果が出ること。“痛気持ちいい”と感じる部分をめん棒でゴロゴロするだけで、体の弱っているところに刺激が伝わります。
「30秒〜30分の範囲内で、気持ちよさを感じるうちはいくら行っても大丈夫。足の甲にはむくみやストレスに効くエリアがあるので、足裏とあわせて刺激するのがおすすめです」
健康な足裏の条件

このふっくらと若々しい足裏の持ち主は、なんと84歳! 鈴木さんも「内臓も脳も元気な証拠。歩き方や姿勢に無理がないから角質がなく、実年齢より30歳は若く見える足裏です」と絶賛します。
健康な足裏の条件1:土踏まずがしっかりある
心身のバランスが整っている状態。逆に土踏まずがない人はストレスを感じている傾向が。
健康な足裏の条件2:肌が自然なピンク色
健康な足裏は薄いピンク色。赤紫や黄色っぽい場合や、一部だけ色が違うのは不調のきざし。
健康な足裏の条件3:皮膚トラブルや角質がない
タコやウオノメ、角質などがある人は、歩き方や靴に問題があるか、その部分の反射区に不調があるかも。
「足裏ゴロゴロ」をやったほうがいい人って?
次の項目に当てはまる人は、心身が弱っている証拠。今すぐ「足裏ゴロゴロ」を試して!
☑︎ストレスが多い
☑︎疲れやすい
☑︎眠りが浅い
☑︎代謝が悪くなったと感じる
☑︎気分の浮き沈みが激しい
足裏には全身の「反射区」が集まっている!
下図のように、足裏には全身の臓器や器官とつながる「反射区」があります。「足裏ゴロゴロ」でこれらの反射区を刺激すると体も脳も元気になり、病気予防につながります。

※ここでは足裏の代表的な反射区を抜粋して掲載しています。
内臓と足が元気になる「足裏ゴロゴロ」のやり方
準備:めん棒を1本用意し、片方の足裏をのせる

家具などに軽くつかまって立ち、めん棒に片方の足裏をのせる。めん棒は100円ショップで売っているものでOK。
(1)足裏でめん棒をゴロゴロと転がす

左足の土踏まずを中心に、足裏全体でめん棒をゴロゴロと10往復転がす。「気持ちいい」と感じるなら長めに行ってOK。
(2)5本の指でめん棒を5秒つかんで離す

左足の5本の指でめん棒を5秒間ギュッとつかんで離す。これを5回繰り返す。
(1)(2)を右足でも同様に行う。
ココを刺激する!

心臓や肝臓、胃腸などの反射区が集まる土踏まずを刺激できます。めん棒を足指でつかむことで脳や耳、目まで元気に。
むくみやストレスに「かかとスリスリ」
準備:片方の足のかかとを反対の足首にのせる

イスに座った状態で、片方の足のかかとを反対の足首の上にのせる。
(1)右足のかかとで左足の甲をさする

右足のかかとを左足首の前側に当てる。足首から指の付け根に向かって、左足の甲をまんべんなく10往復さする。
(2)親指にかかとをのせ、付け根から指先へさする

左足の親指に右足のかかとを乗せ、親指の付け根から指先へ向けて10往復さする。
(1)(2)を右足でも同様に行う。
ココを刺激する!

足の甲には上半身の反射区が集まっています。刺激することで呼吸がラクになり、それによってストレス緩和効果が。むくみも改善されます。
足裏を毎日チェックして体と心を健康に
足には体調が表れます。足裏刺激を日課にすると同時に、ぜひ自分の足裏や足の甲をチェックしてみてください。皮膚の色、触感、シワの変化などで「今日は胃腸が疲れているな」とか「気持ちが落ち込んでいる」などとわかるようになります。
昨日とは様子が違う場所を見つけたら、その部分を「足裏ゴロゴロ」や「かかとスリスリ」で刺激してみましょう。はじめは多少痛くても、触っていくうちに「気持ちいい」と感じるようになれば、足がいい状態に変わっている証拠です。ただし、いくら触っても痛みや違和感が消えず、体にも不調が感じられるなら医療機関を受診してみてください。
足をよく観察して刺激することで体と心の健康を保ち、いつまでも元気に歩き続けることができますよ。
イラスト/尚味
(一部、からだにいいこと2025年6月号より抜粋)
『からだにいいこと』6月号では、元気なシニアに学ぶ「特集:一生パワフルに過ごすコツ」を掲載。そのほか骨から若返ってスリムになるダイエット法や、週末の2日で顔たるみを改善するテクなど、気になる記事が満載です!

Amazon.co.jp: からだにいいこと 2025年6月号 [雑誌]
編集部公式SNSでも情報発信中
Instagram編集部公式アカウント
X(旧Twitter)編集部公式アカウント
[ 監修者 ]