耳の後ろのツボはどこ?効果・場所・押し方の注意点を解説
耳の後ろは首・肩まわりの巡りと関わりが深いとされ、こりや疲れがたまりやすいポイントのひとつです。耳の後ろのツボをやさしく刺激して緊張をゆるめ、首や肩の重だるさ、目の疲れをスッキリさせましょう。
目次
耳の後ろのツボに期待できる効果
耳の後ろには、体の不調ケアに役立つツボがいくつかあります。やさしく刺激すると、疲れや緊張がやわらぐことがあります。
ここでは、耳の後ろのツボを押すことで期待できる主な効果を紹介します。
首の重さや肩こりを軽くする

デスクワークやスマートフォンの使いすぎで、首や肩がこると感じることはありませんか。そんなときは、耳の後ろのツボをやさしく押すと、首まわりの筋肉がゆるみ、楽になることがあります。
同じ姿勢を長く続けたあとの首の重だるさや肩こり対策として、ツボ押しは手軽にできる方法のひとつです。筋肉がほぐれると血流がよくなり、疲れの原因となるものがたまりにくくなることもあります。
ただし、強い痛みがあるときや症状が長く続くときは、無理をせず専門家に相談してください。
首に効くツボを詳しく知りたい方は、以下の記事もぜひご覧ください。
首のこりや疲れを感じたとき、ツボ押しは手軽に取り入れられるセルフケア方法です。この記事では…
目の疲れを和らげる
パソコンやスマートフォンを長く見ていると、目が疲れやすくなります。耳の後ろには、目のまわりの血流を助けて、眼精疲労をやわらげることが期待できるツボがあります。目のかすみや重さを感じたときに、やさしく押してみてください。
目の疲れを放っておくと、頭痛や肩こりにつながることもあります。耳の後ろのツボを押すと、目だけでなく頭全体の緊張がゆるみ、気分がすっきりとした感覚を得られるでしょう。
画面を見る作業をしているときには、休憩をこまめに取りつつ、ツボ押しも合わせて取り入れてみましょう。
自律神経を整える

現代社会では、ストレスや生活リズムの乱れによって、自律神経のバランスが崩れやすくなります。耳の後ろのツボをやさしく刺激すると、副交感神経が働きやすくなり、体のこわばりや気持ちの張りつめがゆるむことが期待できます。
自律神経のバランスが整うと、眠りやすくなったり、気分が落ち着きやすくなったりする場合もあります。
仕事や家事で気が張った状態が続いたあとに、耳の後ろを軽く押してみてください。深呼吸しながら行うと、よりスッと力が抜けやすくなります。
リラックス効果を得られる
耳の後ろのツボを押すと、心地よい刺激が脳に伝わり、リラックス効果を得られることがあります。これは、ツボの周辺に分布する神経が刺激されることで、緊張がほぐれるためです。
リラックス効果を高めるには、静かな環境でツボ押しをしてみてください。また、アロマオイルを使ったり、好きな音楽を聴きながらマッサージをするのも良いでしょう。自分に合ったリラックス方法を組み合わせることで、より深いリフレッシュ効果が期待できますよ。
耳の後ろのツボの場所と期待できる効果
耳の後ろには、複数のツボがあり、それぞれ期待できる効果が異なります。ここでは、代表的な4つのツボについて、その位置と特徴を詳しく見ていきましょう。
頭竅陰(あたまきょういん)

頭竅陰は、耳の後ろの骨の出っ張り(乳様突起)から指幅1本分ほど後ろ、髪の生え際あたりに位置するツボです。
頭痛や耳鳴り、めまいなどの症状に効果が期待できるとされています。頭部の血流を促進する働きがあるため、頭がすっきりしないときにもおすすめです。
押す際は、人差し指か中指の腹を使って、優しく円を描くように刺激します。強く押しすぎると痛みを感じることがあるため、心地よい程度の圧で3〜5秒ほど押しましょう。頭が重いときや、目の疲れを感じたときに試してみてください。
瘈脈(けいみゃく)

瘈脈は、耳の後ろの骨の出っ張り(乳様突起)のいちばん下あたりにあるツボです。耳の違和感や顔まわりの不調、ストレスでこわばった状態のケアに役立つとされています。頭まわりの血流を助ける働きも期待できるため、耳鳴りや頭が重い感じがするときにも向いています。
押すときは、親指の腹を当てて、骨の下を下から持ち上げるようにやさしく押します。息を吐きながら3〜5秒ほど押し、これを数回くり返しましょう。耳の調子が気になるときや、頭をすっきりさせたいときに試してみてください。
完骨(かんこつ)

完骨は、耳の後ろの骨の出っ張り(乳様突起)のすぐ後ろにある、少しへこんだ部分のツボです。首こりや肩こり、頭痛、寝つきの悪さなどのケアに役立つとされており、首まわりの筋肉のこわばりをゆるめる働きが期待できます。デスクワークで首が重いときなどにおすすめのツボです。
押すときは、親指を当てて、頭の中心に向かってやさしく押し込みます。軽く押しながら上を向くように頭を後ろに倒すとより刺激されますよ。痛みが出やすい場所なので、気持ちよい強さで5〜10秒ほど押し、数回くり返しましょう。押す前に首を軽く回しておくと、刺激が入りやすくなります。
翳風(えいふう)

翳風は、耳たぶの後ろ側で、耳の付け根の下、ツボに指をあてて口を開くとくぼみが大きくなる部分にあります。耳の違和感や顔まわりの不調、あご(顎関節)の痛みのケアに役立つとされています。
押すときは、人差し指か中指の腹をくぼみに当てて、やさしく押します。軽く円を描くようにマッサージしても構いません。あごが疲れているときや、耳の周りが気になるときに試してみてください。
また、ダイエットに効果的な耳ツボを知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
耳の後ろのツボを押すときの注意点
ツボ押しは簡単にできるセルフケアですが、やり方を間違えると痛みが出たり、体調が悪くなったりすることがあります。効果を感じやすくするためにも、正しい押し方や注意点を知っておくことが大切です。
ここでは、耳の後ろのツボを押すときの注意点を、3つご紹介します。
強く押しすぎない

ツボ押しは、強く押せば効くわけではありません。耳の後ろは皮膚が薄く、神経や血管も多い場所なので、強い刺激は痛みや炎症につながることがあります。やさしく押すのが基本です。
強さの目安は「少し気持ちいい」と感じる程度です。痛みが出たら、すぐに力を弱めましょう。また、爪を立てずに指の腹で押すと、肌を傷つけにくくなります。無理のない強さで続けると、変化を感じやすくなります。
場所を意識しすぎない
ツボは、場所を正確に当てようとしすぎると、かえって体に力が入ってしまうことがあります。体格や筋肉のつき方は人それぞれ違うため、ツボの位置にも少しずれが生じます。
正しい位置にこだわるより、押してみて気持ちいいと感じる場所を探すことが大切です。まずはだいたいの場所を確認したら、その周りをやさしく押してみましょう。
いちばん心地よい場所が見つかったら、そこを中心に刺激してみてください。焦らず、自分の感覚を目安にして、続けることが大切です。
呼吸に合わせて押す
ツボ押しは、呼吸に合わせるとやりやすくなります。息を吸うときは力を抜き、息を吐くときにゆっくり押すのが基本です。呼吸を止めたまま押すと体に力が入りやすいので、自然に呼吸しながら行いましょう。
やり方は、息を吐きながら3〜5秒押し、同じくらいの時間をかけて、ゆっくり力をゆるめます。これを3〜5回くり返しましょう。呼吸と動きをそろえると、体のこわばりがほどけていくのを感じるはずです。
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耳の後ろのツボ押しの効果を高める耳ほぐし
耳全体をやさしくもむと血流がよくなり、ツボ押しの刺激も伝わりやすくなります。そのため、耳の後ろのツボ押しと一緒に、耳ほぐしを取り入れてみてください。
ここでは、耳ほぐしで期待できることと、簡単なやり方を紹介します。
耳ほぐしの効果

耳には全身につながるツボが集まっているため、耳全体をやさしくもむと、体の調子を整える助けになることがあります。耳のまわりの血流がよくなると、顔や頭のこわばりがやわらぎやすくなるでしょう。
耳が温まることで、副交感神経が働きやすくなり、体が落ち着きやすくなる点もメリットです。耳ほぐしは道具いらずで、休憩時間や移動中など、思い立ったときにすぐできるのも魅力です。
続けることで、肩こりや頭痛、目の疲れといった不調の予防につながる場合があります。耳の後ろのツボ押しと合わせて行うと、よりすっきり感を得やすくなりますよ。
また、耳は冷えやすいので、温かい手で包むように触れてから始めましょう。力加減は、痛みが出ない範囲で心地よいと感じる程度が基本です。終わったあとにズキズキしたり、内出血のように青くなったりした場合は刺激が強すぎるサインです。
無理をせず、自分に合う強さを見つけて行ってみてください。
耳ほぐしのやり方
耳ほぐしは、5つの手順で簡単にできます。動きはどれも、ゆっくり丁寧に行うのがポイントです。
(1)耳全体を軽くもむ
まず、両手で両耳を包み込むように持ち、耳全体を優しくもみほぐします。親指と人差し指で耳をつまむようにして、上から下へ、前から後ろへと全体的にもんでいきましょう。耳が温かくなるまで、1〜2分ほど続けると効果的です。
このとき、強くもみすぎないように注意してください。
(2)耳を上下に軽く引っ張る

次に、耳の上部をつまんで真上に、耳たぶをつまんで真下に軽く引っ張ります。力は強くかけず、軽く張る感じがあれば十分です。それぞれの方向に5秒ほど引っ張り、ゆっくりと力を抜きます。この動作を3回ほど繰り返しましょう。
(3)耳たぶを軽く押し回す
耳たぶを親指と人差し指でつまみ、小さな円を描くように押し回します。内側と外側の両方向に、それぞれ5〜10回ずつ回しましょう。
(4)耳をたたむようにしてキープ
耳を前に折りたたむようにして、手のひらで軽く押さえます。この状態を5〜10秒ほどキープしましょう。耳全体が温かくなり、血流が促進されます。力を入れすぎると耳が痛くなるので、優しく押さえることを意識してください。
(5)耳を外側に引っ張る

最後に、耳の中央あたりをつまんで、外側に向かって軽く引っ張ります。このとき、耳の端を持つのではなく、根本からつまんで少しだけ引っ張るようにしてみてください。顔から離すようなイメージで、5秒ほど引っ張ってからゆっくりと力を抜きましょう。
この動作を3回ほど繰り返します。耳ほぐしの仕上げとして、もう一度耳全体を軽くもんでおくと、より効果的です。
耳ほぐしを参考に毎日のセルフケアに取り入れて

この記事では、耳の後ろのツボの場所や期待できる効果、押し方の注意点、そして効果を高める耳ほぐしの方法について詳しく解説しました。耳の後ろは刺激に敏感な部分なので、強く押しすぎず心地よい範囲で行うことが大切です。
あわせて耳全体をやさしくほぐすと、耳まわりの血流が促され、すっきり感を得やすくなります。忙しい日でも短時間でできるので、仕事の合間や入浴後、就寝前などに毎日のセルフケアとして取り入れてみてください。
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