
髪色のトーンとは?シーン別おすすめの明るさやトレンドカラーを紹介
本記事では、髪色のトーンの概要や、なぜトーンを知ることが大切なのかを解説します。トーン別におすすめな髪色や、トーンを決める際のポイントも紹介しているのでぜひご覧ください。
そもそも髪色の「トーン」とは?
髪色のトーンは、美容師がヘアカラーを提案する上で欠かせない基準の1つです。明るさのレベルを知ることで、自分の理想とするイメージに近づけます。
まずは、髪色のトーンの概要を詳しく見ていきましょう。
明るさのレベルを指す単位のこと

髪色のトーンは、カラーの明るさレベルを指す単位です。一般的に、数字が小さいほど暗く、大きくなるほど明るい色になります。日本人の黒髪は4〜6トーン程度で、オフィスでも浮かない自然な明るさが7〜8トーンとされています。8トーン以上になると、髪が明るく見え、13トーン以上はかなり明るい金髪に近い色味になるのが特徴です。
美容室では、トーンを基準にヘアカラー剤を選びます。例えば、「7トーンのアッシュ」や「12トーンのベージュ」といったように、色味や明るさを組み合わせて表現します。明るさの基準を理解し、美容師に伝えることで自分のなりたいイメージを正確に伝えやすくなるでしょう。
トーンを知ることが大切な理由
トーンを知ることは、なりたいヘアカラーを再現する重要なポイントです。トーンの選択によって、髪色の印象は大きく変わります。例えば仕事や学校で髪色に規定がある場合、適切なトーンを選ぶことで、規則を守りながらおしゃれを楽しめます。
また、トーンは髪のダメージ度合いも考慮する必要があります。ブリーチをしてトーンを上げる場合は、髪への負担が大きくなるため注意が必要です。自分の髪の状態を理解し、無理のないトーンを選ぶことが、美しい髪を保つ上で大切といえます。
なお髪色のトーンは、理想のイメージを美容師と共有するためにも欠かせません。「明るくしたい」といった漠然とした希望も、「今より2トーン明るくしたい」と具体的に伝えることで、仕上がりのイメージのズレを防げます。
【シーン別】最適なトーンとおすすめスタイル
職場や学校で髪色の規定がある場合は、規定に合わせてトーンを選ぶことが大切です。規定がない場合でも自分の希望に合った明るさのヘアカラーにするためにも、トーンを意識するのがおすすめといえます。
ここでは、シーン別に最適なトーンとおすすめのスタイルを紹介します。
学生におすすめの髪色トーン(6〜10トーン)

学生さんは校則の範囲内で楽しむ必要があるため、6〜10トーンがおすすめです。6〜10トーンは、光の当たり方で印象が変わる絶妙な明るさです。
特に8トーンは、黒髪より少し明るく、軽やかな印象を与えるため、初めてのカラーにもぴったりです。おすすめのスタイルとしては、透明感のあるアッシュブラウン(8〜9トーン)や、可愛らしい雰囲気になるピンクベージュ(9〜10トーン)などが挙げられます。
これらの色は、校則が比較的厳しくない学校でも挑戦しやすく、光の加減でさりげなく雰囲気を変えたいときにピッタリです。暖色系のブラウンや、透明感のあるアッシュ系のカラーを選ぶことで、より垢抜けた印象を演出できます。
社会人におすすめの髪色トーン(5〜10トーン)

オフィスでは落ち着いた印象が求められることが多い傾向にあるため、派手になりすぎず上品な雰囲気を演出できる5〜10トーンが向いています。
なかでも6〜7トーンは、清潔感があり、幅広い職場で受け入れられやすいでしょう。落ち着いた印象に仕上がるグレージュ(6〜7トーン)や、赤みを抑えられるオリーブアッシュ(8〜9トーン)などがおすすめです。
さほど明るいカラーではないため、髪が伸びてきてもプリンが目立ちにくく、メンテナンスが楽なのも社会人にとっては嬉しいポイントです。スーツやオフィスカジュアルなどの服装で浮かないような落ち着いたカラーを選んでみましょう。
就活・インターンで好印象な髪色トーン(4〜6トーン)
就職活動やインターンでは、誠実さや真面目さが伝わる髪色が好まれます。4〜6トーンにすると、面接官に良い印象を与えやすいでしょう。地毛の色に近いため、清潔感があり、信頼感につながります。
就活やインターン向けのヘアカラーでは、自然なツヤ感があり健康的に見えるダークブラウン(5〜6トーン)や、知的でクールな雰囲気のブラック(4トーン)などが良いでしょう。暗めのトーンは髪の毛一本一本に光沢を与え、ツヤのある美しい髪に見せる効果もあります。
黒染めをしてしまうと、後にヘアカラーをする際に支障が出る可能性もあるため、黒染めではないダークカラーを選ぶのがおすすめです。
おしゃれの幅が広がるハイトーンカラー(11トーン以上)

11トーン以上のハイトーンカラーは、個性を最大限に楽しめるトーンです。ファッションやメイクに合わせて、さまざまなスタイルを楽しめます。ブリーチが必要な場合が多いため、美容師と相談しながら、髪への負担を考慮して計画的に行いましょう。
華やかな雰囲気を楽しむならブロンド(12〜13トーン)、柔らかく可愛らしい雰囲気を目指すならミルクティーベージュ(11〜12トーン)などがおすすめです。透明感あふれるシルバーグレーや、個性が光るパープルやピンクなど、無限のバリエーションから自分だけのスタイルを見つけることができるでしょう。

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【2025年最新】トレンドの髪色トーンと人気カラー

髪色を選ぶ際は、理想のトーンやパーソナルカラーを意識した肌なじみの良いカラーを選ぶのがおすすめです。
ここでは、トレンドの髪色トーンと人気カラーを7つ紹介します。
ピンクブラウン

ピンクブラウンは温かみのあるブラウンに、ほんのりピンクの色味を加えた、可愛らしさと上品さを兼ね備えたカラーです。日本人の肌に馴染みやすく、血色を良く見せてくれる効果も期待できます。
トーンを調整することで、派手すぎないナチュラルな印象から、光に当たると華やかなピンクが際立つスタイルまで幅広く楽しめます。特に、イエローベースの肌を持つ人には、顔色を明るく見せる効果があるためおすすめです。
アッシュブラウン
アッシュブラウンは赤みを抑えた、くすみがかった透明感のあるアッシュカラーに、ブラウンをプラスした万能なトレンドカラーです。日本人の髪は赤みが出やすい傾向にありますが、アッシュブラウンは赤みを打ち消し、透明感のある柔らかい質感を演出できるのが特徴です。
トーンを幅広く調整できるため、暗めにすれば落ち着いた大人の雰囲気に、明るめにすれば抜け感のある軽やかな印象になります。特にブルーベースの肌を持つ人に良く似合います。
ダークブラウン

黒髪に近いトーンでありながら、光に当たるとほんのりブラウンに見える、深みのあるカラーがダークブラウンです。重たく見えがちな黒髪よりも柔らかい印象を与え、自然なツヤ感を引き出してくれます。
仕事や学校でトーンの規定が厳しい方でも挑戦しやすく、上品で知的な雰囲気を演出したい方におすすめです。落ち着いた印象を与えるため、年齢やシーンを問わず誰にでも似合いやすい万能なカラーとして人気があります。
ラベンダーベージュ
ラベンダーベージュは、淡いラベンダーの色味と柔らかいベージュをミックスした、透明感と上品さを兼ね備えたカラーです。光に当たるとラベンダーがほんのり発色し、室内では落ち着いたベージュに見えるため、2つの異なる表情を楽しめます。
赤みを抑える効果もあるため、髪の赤みが気になる方にもおすすめです。特にブルーベースの人は、肌の透明感を引き立ててくれてフェミニンな雰囲気を演出できます。
オリーブベージュ
オリーブベージュはくすんだグリーン系のオリーブと、柔らかいベージュを組み合わせたトレンドカラーです。赤みをしっかり抑えてくれるため、髪の毛の赤みが気になる方や、クールな印象にしたい方に向いています。
透明感がありながらも、派手になりすぎないナチュラルな色合いなので、ファッションやメイクを選ばず、幅広いスタイルに合わせやすいのが魅力です。ブリーチなしでも挑戦でき、イエローベースの肌を持つ人に似合います。
シナモンベージュ

シナモンのように温かみのあるブラウンと、柔らかいベージュをミックスしたカラーはシナモンベージュです。ツヤ感と透明感を兼ね備え、ふんわりとした柔らかい質感を演出します。肌なじみが良く、顔全体を明るく見せてくれる効果も期待できます。
派手すぎず、かといって地味にもならない絶妙な色合いは、オフィスでもプライベートでも好印象を与えてくれるでしょう。特にイエローベースの肌を持つ人にぴったりです。
カシスレッド
カシスレッドは深みのある赤ワインのような、落ち着いた赤系のカラーです。暖色系の中でも特にツヤ感が出やすく、光に当たるたびにカラーを楽しめます。
個性的でありながらも、上品で大人っぽい雰囲気を演出できるため、ファッションのアクセントとしても人気があります。肌を白く見せる効果もあり、クールでモードな印象にしたい方におすすめです。特にブルーベースの肌を持つ人に良く似合い、色落ちの過程も楽しめます。
髪色のトーンを決めるときのポイント
ヘアカラーのトーンを決める際は、明るさや色味だけでなく、髪質やダメージレベルも意識する必要があります。なりたい印象や季節、流行なども大切です。
ここでは、髪色のトーンを選ぶ際に押さえておきたい3つのポイントを解説します。
髪質やダメージレベルに合わせて選ぶ

髪のトーンを選ぶ際は、自分の髪質や現在のダメージレベルに考慮する必要があります。健康な髪はヘアカラー剤が均一に浸透しやすいため、イメージ通りの発色を期待できます。
しかし、元々乾燥しやすかったり、すでにブリーチやパーマを繰り返していてダメージを受けている髪は、カラー剤が予想以上に発色したり、すぐに色が抜けてしまったりする可能性があります。特に、ハイトーンに挑戦する場合はブリーチが必須になることが多く、髪への負担が大きくなるため注意が必要です。
美容師と相談し、トーンをどの程度上げるのが自分の髪にとって最適かを検討しましょう。

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なりたい印象に合わせて選ぶ

髪色のトーンは、相手に与える印象を大きく左右します。例えば、暗めのトーン(4〜6トーン)は、落ち着いた印象を与え、真面目な雰囲気に見せたい就職活動やビジネスシーンに適しています。
一方、明るめのトーン(11トーン以上)は、健康的で明るい、活発な印象を与えるため、ファッション性を重視する方や、個性を表現したい方にぴったりです。中間トーン(7〜10トーン)は、親しみやすさや優しさを演出でき、どんなシーンにも馴染みやすい万能なトーンです。
このようにトーンに合わせて特徴があるため、なりたい自分のイメージを明確にすることで、最適なトーンを見つけることができます。
季節や流行に合わせて選ぶ
季節やその年のトレンドも、髪色のトーンを決める際に重要なポイントとなります。春や夏は明るい光に映えるハイトーンや、透明感のあるアッシュ系カラーが人気です。軽やかで涼しげな印象を演出できます。
一方、秋や冬は、深みのあるブラウンやレッド系、暖色系のカラーがトレンドになることが多いでしょう。温かみのある髪色は、寒い季節のファッションとも相性が良いためです。SNSや雑誌などのトレンド情報を参考にすることで、よりおしゃれで旬なスタイルを楽しめます。
まとめ

トーンは髪の明るさを示す重要な指標であり、理想のヘアカラーを実現するためには欠かせません。自分の髪質やなりたい印象、さらには季節や流行を考慮してトーンを選ぶことで、より魅力的でおしゃれなスタイルへ近づけます。
とくに会社や学校でトーンの規定がある方は、トーンを守って理想のヘアカラーを実現することが大切です。髪色のトーンに迷ったときは、本記事で紹介したポイントを参考にしながら美容師と相談してみましょう。