
おっぱい呼吸ケアでホルモンバランスを整えてでペタ腹に
おっぱいは「見える女性ホルモン」。おっぱいを見れば自分の女性ホルモンの状態を知ることができるだけでなく、ケアすることでホルモンバランスが整い、ヤセやすい体を目指せます!
目次
ふわふわおっぱいが体を温め脂肪を燃やす

「おっぱいは“見える女性ホルモン”。ケアすることで女性ホルモンの調子も上がります」と話すのは、助産師の神藤多喜子さん。
女性の体は生理周期に合わせて変化します。生理前に胸が張るのは、妊娠に備えて女性ホルモンの一種「プロゲステロン」が増え、乳腺が刺激されるから。子宮の中は見えなくても、おっぱいを見れば自分の女性ホルモンの状態を知ることができます。
女性ホルモンのバランスが乱れると血液やリンパの流れが滞り、全身の代謝も低下してしまいがち。すると、おっぱいも冷えてカチコチになります。それを改善するのが「おっぱい呼吸」。新鮮な酸素を血液中に取り込むことで代謝を上げ、脂肪の燃焼を促します。横隔膜が上がることで内臓が正しい位置に戻り、ペタ腹も期待できますよ。
「閉経して女性ホルモンの量が減っても、おっぱいはなくなりませんよね。ぜひ日々の“女性ホルモン”に『おっぱい呼吸』を取り入れてみて!」
おっぱいケアでヤセる理由
リンパ・血液を流して女性ホルモン力も代謝も上げる

おっぱいの90%は脂肪。その内側にある乳腺組織に沿って、血管やリンパ管が張り巡らされています。この流れが滞ると、酸素や栄養素が全身に行きわたらず、老廃物が脂肪に溜まるように。おっぱいケアで流れが良くなれば、全身の代謝がアップして脂肪が燃焼されやすくなります。女性ホルモンのバランスも整い、ヤセやすい体に!
「良いおっぱい」はふわふわで温かい
代謝が良いおっぱいは温かく、ふわふわとしてやわらかい。ハリがない“タレ乳”とも違い、弾力があるのも特徴です。
「悪いおっぱい」はカチコチで冷たい
女性ホルモンのバランスが崩れて代謝が悪くなると、おっぱいは冷えて硬くなる。現代女性のおっぱいは、たいていこの状態だとか。
【まずは準備】固まった胸をほぐす
まずは、こり固まったおっぱいを揺らしてほぐします。おっぱいが自由に動くようになれば、呼吸の効果がアップ。
(1)おっぱいを肩甲骨からはがす

右手を熊手のような形に。左の肩甲骨の下から脇に向け、おっぱいの横を指の腹で10~15回しっかりとさする。くっついた脂肪をはがすので、イタ気持ちいいくらいの力を入れて。
(2)両手でおっぱいをほぐす

左手で左のおっぱいを下から持ち上げる。右手は左脇からおっぱいを鎖骨の中央に引き上げるように持ち、10回程度軽く揺らす。左が終わったら、右側も(1)~(2)を繰り返す。
【おっぱいマッサージ1】ゴシゴシとさすって老廃物を流す
おっぱいの間や鎖骨の下は、たくさんのリンパ腺が集まる部分。ここをマッサージすれば、リンパの流れが良くなり代謝アップ。冷え込む朝は、布団の中でやってもOKです。
(1)おっぱいの間をこする

両手の甲を合わせて、おっぱいの間をゴシゴシとさするように上下に10回動かす。初めのうちは軽く、少しずつ力を強めていく。
(2)鎖骨の下をこする

両手を鎖骨の下に移動。中央から外側に向けて、外側に10回さする。(1)と同様に、初めは軽く、少しずつ力を強めて。
【おっぱいマッサージ2】おっぱい呼吸
深い呼吸で新鮮な酸素を体内にしっかり取り込み、体を内側から温めて内臓脂肪を燃やすテク。起きてすぐに行えば冷えた体が温まり、代謝も上がります。胃が温まるので消化力もアップ。
(1)ゆっくりお腹で呼吸する

背筋を伸ばして姿勢を正す。へそから指3本分下に両手を置き、鼻で大きく深呼吸。吸うときに下腹をふくらませ、吐くときは下腹をへこませる。ゆっくりと10回呼吸を繰り返す。
(2)おっぱいを持ち上げお腹をへこませる

10回目に息を吐ききったら、おっぱいを両手で持ち上げる。吸いきったところで息を止めたまま、みぞおちをキュ、キュ、キュと3回へこませる。
横隔膜が上がれば内臓も上がりペタ腹に!?

現代人は、姿勢の悪さなどから横隔膜が下がりがち。すると内臓も下がるため、ポッコリお腹の原因になります。おっぱいを持ち上げると、横隔膜が自然に上がるように。内臓も正しい位置に戻り、ペタ腹に。
もっと「おっぱい力」を上げる4つの習慣
さらにふわふわのおっぱいを手に入れるための、日常生活のちょっとしたコツをご紹介。気になるものから試してみて!
生理前のハリは揺らせばすっきり

生理前のハリや痛みを軽減したければ、おっぱいを軽く揺らしてみて。リンパの詰まりが改善し、女性ホルモンも働くようになるので、ハリが取れることも。さらに、おかゆやスープなど温かいものを食べれば、リラックスできて◎。
ブラ選びは「ノンワイヤー・肩ひも太め」

ワイヤーで締め付けると、おっぱいが圧迫され巡りが悪化。ノンワイヤーでしっかり支えてくれる形が良いブラが◎。肩ひもの太いものなら、肩コリの軽減にも。バストサイズは排卵の前後で変わるので、できれば2サイズ用意して。
ひじから下の「手浴」でおっぱいも温まる

手の冷えが気になるときは、大きめの洗面器に約42℃のお湯を張り、ひじまでつけてみて。二の腕を通じて熱が伝わり、おっぱいの血流が増えてふわふわに。手には全身につながる神経があるので、手から体を温める効果も。
正しい姿勢で座りバストのタレを予防

加齢で重力に負けたおっぱいは、正しい姿勢を意識すると、徐々に弾力を取り戻します。座るときは骨盤を立て、脚は閉じるのがポイント。さらに、固まった胸をほぐして、毎日おっぱいを持ち上げれば、タレ知らずのふわふわ乳に。
毎日のおっぱいマッサージのついでに乳がんケアの第一歩を

毎日自分のおっぱいに触れていれば、小さなしこりにすぐ気づけるように。それが乳がんだったとしても、早期発見できれば治る可能性が高いです。おっぱいの大きさにかかわらず、乳がんは誰もがかかる可能性のある病気。万が一に備え、日々のセルフチェックを習慣にして。
撮影/神尾典行、武井メグミ モデル/川野由架子
(からだにいいこと2021年2月号より)