
細胞が活性化して即ヤセ体質をつくる「ゆがみ取り」の法則
姿勢の悪さが太る原因になっているかもしれません。体のゆがみを整えると、筋肉の可動域が広がり消費カロリーアップへとつながります。老廃物が排出されやすくなり、むくみや冷え対策にもなります。
目次
筋肉の柔軟性を上げればゆがみが整いヤセ体質に!

「女性は筋肉量が少なく、姿勢や行動の“クセ”で筋力をカバーしがち。筋肉のバランスが崩れ、体がゆがんでいる人がほとんどです」と、パーソナルトレーナーの坂詰真二さん。
人は無意識のうちに、使いやすいと感じる筋肉ばかりを使いがち。それによって体がゆがみます。筋肉のバランスを整えれば正しい姿勢になり、骨格のゆがみも改善されます。
「骨の位置を決めているのは筋肉。柔軟性を高めて正しい姿勢をとれば、その“形状”が脳に刷り込まれていきます。骨格が整えば、特にお腹はサイズダウンする可能性大!」(坂詰さん)
さらに血行が促進されることで、老廃物や余計な水分も排出。むくみや冷え対策にも効果的です。
「老廃物が溜まると老化の原因に。巡りの改善には、体の可動域を広げることが大切です。適度な運動で全身に栄養素や酸素が行きわたれば、細胞の老化が緩やかに。見た目も若返ります」と、医師の近藤千種さん。
1回10秒の「ゆがみリセット」で体が動かしやすくなれば消費カロリーがアップ。即ヤセも夢じゃない!
ゆがみ取りでヤセ体質になる理由

(1)筋肉がしなやかになりバランスが整う
普段使われていない筋肉を動かし、使いすぎた筋肉を休ませるために必要なのが、ストレッチやマッサージ。柔軟性のあるしなやかな筋肉を作ることが、ゆがみ取りの第一歩。
(2)骨格のゆがみが自然と整う
猫背や骨盤のゆがみなどは、筋肉のバランスが崩れていることが原因。骨を支えている筋肉が柔軟性を取り戻し、正しく体を使えるようになれば、ゆがんだ骨格も自然と整います。
(3)体の使い方が変わりカロリー消費率アップ
筋肉がしなやかになると、関節の可動域が広がります。歩く、家事をするなどの日常の動作が大きくなり、消費カロリーがアップ! がんばらなくてもヤセる体へ近づきます。
(4)老廃物が排出されて細胞まで活性化!
体のゆがみが整って体の可動域が広がると、血液やリンパの流れも改善。老廃物が体から排出されるうえ、全身の細胞に栄養素や酸素が行きわたるようになり、新陳代謝を促します。
ゆがみリセットで活性化する「若返り物質」

筋肉を刺激したり、柔軟性を取り戻して動作が大きくなると、若返り物質が活性化するきっかけに。
ミトコンドリア
余計な脂肪や糖をエネルギーに変換する細胞内の小器官。筋肉痛にならない程度の刺激が活性化のポイント。

紫外線が気になる季節になりました。太陽光線による肌へのシミ・しわ攻撃はとても恐ろしい! そ…
成長ホルモン
睡眠中に多く分泌され、細胞の修復作用や脂肪の分解を促す。筋トレや睡眠の質を上げることで分泌量が増加します。
マイオカイン
骨格筋の収縮に伴って分泌。脂肪分解のほか、脳機能の向上にも働きかける、通称“若返りホルモン”。
ホルモン分泌と細胞の生成をサポートする食材、さば缶。そこに「ホルモン増強食材」をプラスした、おいしく代謝アップできるアレンジレシピをご紹介。どのレシピも青魚特有の臭みゼロで、魚が苦手な方にもおすすめです!
https://www.karakoto.com/55695/
別タブで詳しく見る
GLUT4(グルットフォー)
筋肉の収縮に伴って分泌されるたんぱく質の一種。血液中の糖を取り込み、肥満した脂肪細胞を縮小させる。
正しい姿勢は“自覚”から。
体は無意識のうちにラクをしようとするため、いつのまにかひじをつく、脚を組むなどの“悪い姿勢”に。すると一部の筋肉は酷使されてこり固まり、使われていない筋肉は“さぼりグセ”がついてゆがみがちに。
「まずは、自分が普段どんな動作をしているかを自覚することが大切。行動のクセを把握したら、10秒の『ゆがみリセット』を。正しい姿勢をくり返せば、ゆがみは整います」と、坂詰真二さんはいいます。
まずは、やりがちな“ゆがみ行動”をチェックして、ゆがみの自覚を。
ゆがみ行動チェック
無意識のうちにやってしまう「ゆがみグセ」。体を整えるには、やりがちな行動の“自覚”から!
片ひじをつく

脊柱まわりにゆがみが発生!バランス改善でくびれ出現
片ひじをつくと、上半身がねじれた状態に。脊柱まわりの筋肉もゆがんだまま固まりやすいので、左右のバランスをとって。
背もたれに寄りかかって座る

衰えがちな「呼吸筋」を動かして、脱・凸腹
横隔膜や肋骨周囲の筋肉が動かず、浅い呼吸に。こうした「呼吸筋」の力を底上げし、下垂した内臓を上げて。
バッグを肩にかけて持つ

二の腕や肩の筋力が低下。筋肉刺激でたるみ改善へ
二の腕の筋肉をほぼ使えておらず、脂肪もつきやすい状態。衰えやすい腕や肩の筋肉を正しく使って“振袖肉”をスッキリと!
下を向いてスマホを使う

猫背が加速中!背すじを伸ばして代謝UP
スマホを使うとき、目線はどうしても下がりがち。首も前方に下がるので、猫背が固定されます。リセットする習慣を!
片脚に体重をかけて立つことが多い

脚の筋肉に負担大!コリをほぐして脂肪も撃退
体重をかける側の脚の筋肉に負担がかかっています。むくみやすくなり、筋肉もこり固まっているので、日々ほぐす習慣を。
立ったときにつま先が内側、または外側に向く

ねじれた股関節を正しい位置に戻せば小尻に
立ったときに両足のつま先が正面に向かないのは、股関節がねじれている証拠。位置を戻せば、お尻も上向きに。
脚を組んで座る

体をねじって腹肉ごとゆがみをリセット
脚を組むと、自然と体幹は左右どちらかにゆがんでしまいます。左右のバランスを整えれば、くびれも復活。
座るときに、気づくとひざが離れている

足首や足指がカチカチ!ほぐせば下半身がスリムに
自然とひざが離れる(外側に向く)のはO脚の傾向。体重を足の外側にかけるクセを直すと、下半身全体がスリムに。

肩コリや腰痛は、姿勢の悪さによる“力みグセ”が原因かもしれません。体にムダな力を入れない「…
「ゆがみリセット」は10秒でも効果が期待できる
「硬い筋肉をほぐしつつ、使われない筋肉を刺激すれば、骨格や姿勢が正しく整います。動作が変わるので、消費エネルギーも増えますよ」(坂詰さん)
しかも「ゆがみリセット」テクは10秒でもしっかり効果が出るとか。
「ストレッチは正しいフォームで行えば、10秒でも効果は期待できます。10秒なら疲労も最小限で、リラックスしたまま行えるのもメリット。今すぐ若見えボディを取り戻して!」
撮影/神尾典行 モデル/倉松すみれ
(からだにいいこと2021年4月号より)
[ 監修者 ]
[ 監修者 ]