
ヨガは痩せる?ダイエット効果のあるおすすめのポーズを紹介
キレイな女性はみな、ヨガをやっているイメージがありませんか? 初心者でも家で気軽に始められるヨガは、ダイエットや美容にも役立つ人気のエクササイズ。特にダイエット効果が期待できるポーズやコツを紹介します。
ヨガで期待できるダイエット効果とは

ヨガがダイエットに有効なのか、気になる方も多いのでは。実はヨガには、代謝アップや脂肪燃焼に加え、心の安定によって食欲を整える作用がありダイエットにもおすすめです。まずはヨガの効果について見ていきましょう。
有酸素運動で脂肪を燃焼
深い呼吸を繰り返しながらポーズをとるヨガには、有酸素運動としての働きがあり、脂肪を燃焼しやすい体づくりに役立ちます。特に呼吸と動きをしっかりと連動させながら行うことで効果を得やすくなります。
また、ホットヨガのように高温多湿の環境で行うものは心拍数が上がりやすく、代謝アップにつながります。発汗量も増えるので、体内の巡りを整える効果があるとされています。
インナーマッスル活性化で体が引き締まる

ヨガのポーズをキープすることで、表面の筋肉だけでなく、体の奥にあるインナーマッスルにも働きかけます。インナーマッスルを鍛えることで体幹が安定し、自然と姿勢も整いやすくなります。姿勢が整うと見た目の印象が良くなるだけでなく、基礎代謝の向上にもつながり、太りにくい体づくりにも効果的です。
ヨガは筋トレのように強い負荷をかけるのではなく、ゆっくりと筋肉を使っていくため、しなやかで引き締まったボディラインを目指せます。
血行促進と老廃物の排出でむくみスッキリ
ヨガのポーズには、体を大きく動かしたり特定の部位を刺激したりする動きが多く、これによって全身の血行やリンパの流れが活性化されます。
血流が促進されると老廃物や余分な水分が排出されやすくなり、特に気になりやすい脚のむくみ改善にも役立ちます。股関節や足首をしっかり動かすポーズを取り入れると、体が軽く感じられ、スッキリとしたラインを目指せるでしょう。
ストレスが軽減されて過食を予防

ヨガの深い呼吸や瞑想には、心を落ち着かせる効果があり、ストレスの軽減に役立ちます。ストレスがたまると過食や間食につながりやすく、ダイエットの大きな障害になりがちです。
ヨガを習慣にすることで、感情的な食欲を抑えやすくなり、自然と食べ過ぎを防ぐ助けになります。心と体のバランスを整えるヨガは、つい食べてしまうという悩みを持つ方にとっても、健やかな生活を後押ししてくれる存在になるでしょう。

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体質改善と美容効果も
ポーズによって血行が良くなると、冷え性や肩こりの緩和に役立ちます。さらに内臓の働きが整うことで便秘の改善や肌の調子が整うことも。特に顔の血行が促進されるため、くすみがとれて明るい印象になることも多いです。
また、呼吸や瞑想を通じて自律神経が整うと、眠りの質が向上。疲れがとれやすくなるなど、心と体のバランスも整いやすくなります。ヨガを続けることで、内側から健やかに整った美しさを目指して。
体の部位に合わせたおすすめヨガポーズ
ヨガにはさまざまなポーズがあり、それぞれ特定の部位に働きかけることで効果的な引き締めをサポート。痩せたい部位に合わせた、特におすすめのヨガポーズをわかりやすく紹介します。
お腹まわりの引き締めに効果的なポーズ

お腹まわり、特に下腹や脇腹の引き締めを目指すなら、ねじりを取り入れたヨガポーズが効果的です。
トレーニングの1つとして知られる「プランクポーズ」ですが、ヨガでも基本のポーズの1つ。体幹全体を鍛えるポーズで、姿勢改善や基礎代謝の向上にもつながります。初心者の方は、膝をついたプランクから始めると無理なく取り組めます。
また、ツイストプランクなどの動きは、腹斜筋や腹横筋といった体幹の筋肉にアプローチ。くびれ作りや内臓の位置を整えるのに役立ちます。
これらのポーズを日々のヨガ習慣に取り入れることで、引き締まったお腹と健康的な体を目指しましょう。
太ももや下半身に効くポーズ

太ももやお尻、ふくらはぎを引き締めたいときは、下半身の筋肉を意識的に使うポーズがおすすめです。
足を大きく踏み出しバランスをとる「戦士のポーズ」は、太ももやお尻の筋肉を強化し、全身のシェイプアップに役立ちます。「英雄のポーズ」も下半身をしっかり鍛える代表的なポーズです。
さらに、「木のポーズ」はバランス感覚を養いながら、足首やふくらはぎの引き締めにも効果が期待できます。これらのポーズは血流を促進し、むくみの改善にもつながるでしょう。
二の腕や背中を鍛えるポーズ

二の腕や背中の引き締めには、腕や肩まわりの筋肉を使うポーズが効果的です。「プランクポーズ」は、上半身全体の筋力アップにも役立ちます。
背面全体を心地よく伸ばす「ダウンドッグ」は全身を伸ばしながら、特に二の腕や背中の筋肉にアプローチできる基本のポーズです。
また、呼吸に合わせて背骨をやさしく動かす「キャットカウのポーズ」は背骨まわりの柔軟性を高めつつ、背中の筋肉を意識的に動かすことができます。それぞれ丁寧に行うことで、気になる部分をしっかり引き締められます。
目的別のおすすめヨガ
ヨガにはさまざまな種類があり、それぞれ特徴や期待できる効果が異なります。ここでは、目的別におすすめのヨガをピックアップ。
代謝アップを目指すヨガ

代謝を上げたいなら、動きの多い「フロー系ヨガ」が効果的です。パワーヨガやヴィンヤサヨガのように、ポーズを連続的に取るスタイルは心拍数が上がりやすく、脂肪燃焼が促進されます。
特にホットヨガは、高温多湿の環境で行うため汗を多くかき、デトックスや代謝向上につながるのが特徴。運動量を重視したい方や、短期間で効果を感じたい方に向いています。
リラックス効果のあるヨガ
心身のリラックスを重視するなら、ゆったりとした動きと深い呼吸を取り入れるハタヨガやリストラティブヨガを選択してみては。
ポーズの完成度よりも呼吸と内側への意識を大切にするのが、こうしたヨガの特徴。寝る前や夜に行うことで緊張をほぐし、睡眠の質の向上も期待できます。ストレスが多い方や運動が苦手な方でも取り組みやすいのが魅力です。
産後ダイエットに適したヨガ

産後ヨガやマタニティヨガは、妊娠中や産後のデリケートな体の状態に合わせて考案されたヨガプログラム。
特に産後は骨盤まわりが不安定で体力も落ちやすいため、無理なく始められるこれらのヨガが適しています。骨盤調整や体幹の回復を目的にしており、赤ちゃんと一緒に参加できるクラスもあるため、育児で運動の時間が取りにくい時期でも継続しやすいのが特徴です。
短時間で行えるヨガ
忙しい人は、3分や5分など短時間でできるヨガにトライしてみて。簡単なポーズや特定部位に絞ったヨガなら、朝や夜、仕事の合間などスキマ時間に手軽に取り入れられます。
短時間でも毎日続けることで、徐々にダイエット効果を感じられるはず。
椅子を使った簡単なポーズ

体力に自信がない人やオフィスでのリフレッシュには、椅子ヨガが最適です。椅子に座ったままできる肩回しや体側伸ばし、背中のねじりとなどの動きは血行を促進し、体のこわばりを和らげます。
特にデスクワークが多い人は、肩こりや首の疲れ、むくみ対策として取り入れるとよいでしょう。
ダイエット効果を高めるヨガの取り組み方
ヨガのダイエット効果を最大限に引き出すためには、いくつかのポイントがあります。単にポーズをとるだけでなく、意識することで得られるメリットも変わってきます。
効果を実感するための期間と頻度

ヨガでダイエットの効果を感じ始めるまでには個人差がありますが、一般的には3カ月ほど続けたあたりで体質の変化や見た目の違いを実感できることが多いです。短時間でも毎日続けるのがベストですが、忙しい人は週に2~3回行うだけでも十分。
大切なのは無理せず続けられるペースを見つけること。すぐに結果が出なくても焦らず、少しずつ体の変化を楽しみながら続けることがポイントです。

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適切な運動強度とは
ヨガの運動強度は、ヨガの種類やとるポーズなどによって大きく異なります。
早めにダイエットを達成したいのであれば、パワーヨガやホットヨガのように適度な運動量があるものがおすすめですが、無理に負荷をかけすぎる必要はありません。自分の体調や体力に合わせて強度を調整し、心地よく呼吸できる範囲で体の伸びや筋肉の動きを意識しながら行うことが重要です。
いち早くダイエットを目指したいなら、他の運動や筋トレと組み合わせるのも効果的です。
ヨガだけで痩せないケースとその理由

ヨガを続けても期待したほど痩せない場合、食事内容や運動の質に原因があることも。消費カロリーよりも摂取カロリーが多いと、当然脂肪は減りにくくなります。
また、呼吸が浅かったり、リラックス系のヨガばかりで運動強度が低かったりすると脂肪燃焼が十分に進まないことも。パワーヨガやアシュタンガヨガのように筋トレ要素が強いヨガや、ヨガ以外に有酸素運動取り入れるのも有効です。運動の種類や食生活を見直すことが効果アップにつながります。
食事のタイミング
ヨガの効果を高めるには食事のタイミングも大切です。お腹いっぱい食べた直後にヨガを行うと消化にエネルギーが使われ、体が動きにくくなることがあります。できればヨガを始める2時間前までに食事を済ませておくのがベストです。
また、ヨガのあと2時間以内は栄養の吸収が高まるタイミング。この時間帯に、たんぱく質やビタミン、ミネラルを含んだバランスのよい食事をとることで、疲労回復や代謝アップへと導きます。
ヨガとその他運動の豆知識
ヨガをダイエットに取り入れるうえで気になる疑問をピックアップ。事前に知っておきたい、他の運動との違いや、より効果を出すための豆知識を紹介します。
ヨガとストレッチの違い

ヨガとストレッチはどちらも体を伸ばす動きが含まれますが、目的やアプローチには明確な違いがあります。
ストレッチの主な目的は筋肉の柔軟性を高めたり、関節の可動域を広げたりすること。運動前後の準備やケアとして行われることが多く、身体的なアプローチが中心になります。
一方、ヨガは呼吸法や瞑想を取り入れながら、心と体のつながりにアプローチするのが特徴。ポーズ(アーサナ)ではインナーマッスルや体幹、姿勢の軸を意識しながら全身を使い、心地よい緊張と解放を繰り返します。
その結果、筋力や柔軟性の向上に加えて、自律神経が整い、心が安定するなど、内面的な効果も期待できます。
ヨガを続けることで、心と体のバランスが少しずつ整い、日常のストレスにも振り回されにくく。気持ちが落ち着き、体も軽やかになることで、毎日をより健やかに過ごせるようになるでしょう。

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筋力アップはする?

ヨガの中でも、特にパワーヨガやアシュタンガヨガのようにテンポよくポーズを連続して行うスタイルや、アイアンガーヨガのように一つひとつのポーズをじっくり保持するスタイルは、筋力アップに効果的。
筋トレのように激しい負荷をかけず、自分の体重を支えながらバランスを取る動きによって、インナーマッスルを中心に全身の筋肉をバランスよく鍛えることができます。
ヨガダイエット成功のためのヒント
ヨガでダイエットを成功させるには、まず継続が大切です。短期間で劇的な変化を求めず、楽しみながら自分のペースで続けられる方法を見つけましょう。
また、正しい呼吸法やポーズを意識することも効果を高めるポイントです。加えて、ヨガだけでなく食事の見直しや質の高い睡眠など、生活習慣全体を整えることで、よりダイエット効果を実感しやすくなります。
継続することがダイエットの近道

ダイエットはヨガに限らず、続けることが最も重要です。ヨガは激しい運動でないため無理なく日常生活に取り入れやすいのが強み。
50代からでも無理なく始められます。週に数回でも1日数分の短時間でも良いので、習慣として続けることを目指しましょう。継続することで体の変化を実感しやすくなり、それがモチベーションの維持にもつながります。ダイエット成功は一時的な頑張りではなく、毎日の積み重ねがカギとなります。
体の変化に意識を向ける
体重の数値だけでなく、体の変化に目を向けることも重要です。ヨガを続けることで、体のラインが引き締まったり、姿勢が良くなったり、むくみが減ったりと見た目に変化が表れることがあります。
また、柔軟性が増したり疲れにくくなったりといった内側の変化を感じられることも。こうした小さな変化に気づくことで、ヨガを続ける意欲が高まります。
自分に合った方法を見つける

ヨガにはさまざまなスタイルや環境があります。自宅で動画を見ながら行うのも良し、スタジオでインストラクターの指導を受けるのも良し。自分の体力や生活スタイル、目的に合わせて無理なく続けられる方法を選ぶことが継続のコツです。体験レッスンなどを利用して色々試してみて。
まとめ
のんびりとした動きのなかで、心と体のバランスを整えられるのが魅力のヨガ。脂肪燃焼や代謝の向上、インナーマッスルの強化、血流促進、さらにはストレスの軽減など、さまざまな面からダイエットをサポートしてくれます。特定の部位に効くポーズや、目的に合わせたスタイルも豊富で、健康的に痩せるのに役立ちます。
ヨガによるダイエットを効率よく進めたいなら、ある程度強度の高い「パワーヨガ」などを取り入れるのも1つの方法。ただし、無理なく続けることを忘れずに。
さらに、規則正しい生活リズムと、定期的な運動やストレッチは、美容にとっても非常に効果的。どんな美容医療よりも、引き締まったボディラインや、安定したメンタルのほうが自然な美しさにつながります。ヨガは、そんな内側から輝く美しさを育てるための、心強い味方。食事や睡眠などの生活習慣も見直しながら、自分に合ったスタイルで楽しみながらチャレンジしてみて。
[ 監修者 ]