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おでこのシワに悩む女性

おでこのシワの原因・予防・治療法。横ジワはセルフで改善できる?

顔を一気に老け見えさせる、おでこの横ジワ。年齢による肌の変化に加え、紫外線や乾燥、表情のクセなどもシワを引き起こします。気になるシワの原因からセルフケア、クリニックで受けられる治療法まで解説します。

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おでこのシワの種類と特徴

おでこの横ジワ

おでこのシワには、表面的な浅いものと、深く刻まれたものの2種類があるのをご存知ですか? まずは、あなたのシワがどちらのタイプかを確認してみましょう。

浅い小ジワ・ちりめんジワの特徴

皮膚の表層にできる浅い小ジワは、肌の潤いが不足したり、バリア機能が弱まったりしたときに生じるもの。「ちりめんジワ」と呼ばれ、おでこのほか、乾燥しやすい目元や口元に現れます。見られる年齢層も幅広く、比較的若い世代でも気になりやすいシワです。

このタイプのシワは、皮膚の表面の乾燥によって起こる一時的なもの。水分や油分をしっかりと補えば目立ちにくくなり、改善が期待できます。また、普段から肌に優しいお手入れを心がけることが、浅い小ジワの進行を防ぎ、健やかでなめらかな肌の育成につながります。

くっきりした深いシワの特徴

おでこの横ジワ

おでこにくっきりと刻まれた深い横ジワは、加齢とともに現れやすくなる代表的なシワのひとつ。

年齢を重ねると、肌の奥(真皮層)にあるコラーゲンやエラスチンといった、肌のハリを維持する成分が減少。徐々に肌のハリが失われます。すると皮膚を支えられなくなり、表情のクセによって生じたシワが定着してしまうのです。

また、紫外線による刺激が蓄積すると、真皮層はさらにダメージを受けやすく。加えて、目を見開く、眉毛を上げ下げするなどといった表情のクセや、無意識のうちに眉間に力が入ってしまうなどの習慣にも注意が必要です。

おでこの筋肉は縦向きに走っているため、おでこの筋肉を大きく動かす表情が続くと、横ジワがどんどん刻まれてしまいます。

深く刻まれたシワは、浅い小ジワとは異なり、スキンケアだけではなかなか改善できません。そのため、美容医療による治療も選択肢になります。

シワの原因として考えられることは?

おでこのシワの原因は、加齢だけではありません。表情のクセや紫外線、乾燥などの影響でも生じやすくなります。特に横ジワは、前頭部の筋肉の動きや肌の潤い不足が重なることで、深く刻まれやすいもの。日ごろから保湿や紫外線対策を意識し、生活習慣を整えるのが、シワ予防のカギになります。

ここからは、シワがなぜできてしまうのか、主な原因を見ていきましょう。

表情筋の使い方やクセ・頭皮のコリ

目を細める女性

おでこの横ジワには、日ごろの表情のクセが大きく関わっている場合も。

眉を上げる、目を見開く、目を細めるなどといった表情グセは、おでこの「前頭筋」という筋肉を大きく使います。こうしたクセがあると、知らず知らずのうちに同じ筋肉に負担が集中。動きが繰り返された結果、筋肉がこり固まると、シワとして定着してしまうことがあるのです。

一方、表情筋をまったく使わないでいるのもシワの一因。顔の筋肉も体と同様、使わなければ徐々に機能が低下します。ずっと無表情で過ごしていると筋肉がおとろえ、シワやたるみを加速させてしまいます。

さらには頭皮のコリも、おでこの横ジワを引き起こします。スマホやパソコンを長時間見続けていると、全身の血行が悪くなり、頭皮がこり固まります。すると前頭筋も緊張。表情を作ったときにできるシワが定着しやすくなってしまいます。

紫外線が与えるダメージ

おでこは、日光が直接当たりやすい場所。紫外線によるダメージは「光老化」とも呼ばれ、シワの大きな原因になることがあります。

紫外線のうち、特にUVA波(紫外線A波)は波長が長く、肌の奥にある真皮層にまで到達。コラーゲンやエラスチンを傷つけてしまいます。すると肌の弾力が損なわれ、シワが深くなる要因に。

さらに、紫外線は肌の保湿機能を低下させ、肌のターンオーバーまで乱します。乾燥による小ジワを引き起こすほか、肌荒れなどのトラブルにつながることもあるのです。

乾燥による肌のハリ不足

洗顔をする女性

おでこは皮脂が出やすい部位。乾燥よりもテカリに悩む人が多いかもしれませんが、実は内側が乾燥した「インナードライ」になっている人も多数。そして、乾燥はシワの大きな原因となります。

洗顔で皮脂を取りすぎたり、強くこすったりすると、肌のバリア機能が弱まり、水分をしっかり保持できなくなってしまいます。乾燥が進むと肌のハリが失われ、特に浅い小ジワが目立ちやすくなるのです。単純な保湿不足だけでなく、紫外線によるダメージや、前髪が当たる刺激も乾燥の一因に。

乾燥によるシワを防ぐには、毎日の保湿ケアを丁寧に続けることが何よりの基本。洗いすぎを避け、化粧水や乳液をうまく使って、肌の潤いをキープしてあげましょう。

横ジワを予防するセルフケア方法

おでこの横ジワは、日々のスキンケアや習慣の見直しによって予防することが可能です。乾燥や紫外線による刺激を防ぎながら適切にケアすれば、肌のハリと弾力を保ちやすくなります。

毎日のちょっとした習慣の積み重ねが、新たなシワを生まないための大切なポイントです。

保湿で小ジワの発生を予防

スキンケア

おでこの肌は意外と乾燥しやすいもの。潤いが不足すると、細かな横ジワが目立ちやすくなります。こうした小ジワを防ぐには、毎日の保湿ケアがとても重要です。

洗顔後はできるだけ早く化粧水で水分を与え、その後に乳液やクリームでしっかりと蓋をして潤いを逃がさないようにしましょう。おでこは皮脂が多く感じられますが、油分を避けすぎると逆に乾燥が進むこともあるため、必要な油分はきちんと補って。

また、部屋の湿度を保つのもシワ予防の観点では大切。特に乾燥しがちな季節は加湿器などを使い、部屋の湿度は60%以上を保つよう意識して。

日焼け止めで紫外線対策をする

おでこの肌には、紫外線が直接当たりがち。紫外線は肌を乾燥させるうえに、ハリや弾力を保つ成分を壊してしまい、おでこの横ジワに直結します。だからこそ、日中の紫外線対策はシワ予防の基本です。

SPFやPA値の高い日焼け止めを、毎朝ムラなく塗る習慣をつけましょう。おでこは汗や皮脂などで日焼け止めが落ちやすいので、横ジワを防ぎたい人は特にこまめな塗り直しを意識して。

紫外線は曇りの日や室内にも届くため、天候に関係なく毎日の対策が欠かせません。帽子や日傘なども併用し、肌をしっかり守ることが、シワを寄せ付けない美肌への近道になります。

洗顔とスキンケアのポイント

スキンケア製品

おでこの横ジワを予防するためには、洗顔やスキンケアを“優しく行う”ことも欠かせません。ゴシゴシこすったり、洗浄力の強すぎる洗顔料を使ったりすると、必要な皮脂まで失われて乾燥の原因になってしまうので要注意です。

洗顔はたっぷりの泡で包み込むように、こすらずに行いましょう。35度程度のぬるま湯ですすげば、肌への刺激をより減らせます。お風呂での洗顔時は、シャワーのお湯を直接おでこや顔にかけるのは避けてください。

洗顔後は、すぐに化粧水や美容液で潤いを補って。スキンケア製品は、肌に優しく、ハリやシワにアプローチできる成分が含まれるものを選ぶとより効果的です。

毎日のケアでも肌に余計な負担をかけないよう、こするのは厳禁。手のひらでそっと包み込むように扱うことが、美しい肌を守る第一歩になるのです。

外部からの刺激を避ける

紫外線や“こする”ほかにも、おでこは外からの刺激を受けやすい部位。たとえば前髪や帽子がおでこに当たると、摩擦による刺激が加わります。

また、入浴時のシャンプーやトリートメントは意外とおでこに付着しがち。すすぎが不十分だと、やはり肌に刺激を与えてしまいます。

刺激によるダメージが蓄積すると、肌のバリア機能は低下。小ジワも深い横ジワも出現しやすくなってしまいます。横ジワを防ぐためには、刺激をできるだけ減らすことが大切です。

おでこの横ジワを改善する方法

きれいなおでこ

おでこの横ジワは、毎日の丁寧なケアや習慣の見直しによって、少しずつ目立ちにくくなっていきます。保湿や紫外線対策を基本としつつ、自宅でできるセルフケアを無理なく続けるのが改善への近道です。

自宅でできる改善ケア

おでこの横ジワ対策の基本は、毎日のスキンケアによる乾燥対策。化粧水や美容液で水分を補給したら、クリームで潤いを閉じ込めることで保湿力が高まり、シワの進行を防げます。

肌の再生を助けるためには、質の良い睡眠や栄養バランスの取れた食事も大切。さらに、スマホやパソコンを使っているときの表情のこわばりを防ぐために、こまめな休憩やストレッチ、軽いマッサージなどを取り入れるのもおすすめです。

こうした習慣は、一見すると肌とは関係ないように思えますが、作業の合間に気分転換を挟めば、固まりきった表情をリセットできます。横ジワ改善のサポートになるので、ぜひ取り入れてみて。

表情筋を意識的にトレーニングする

きれいな女性

横ジワの予防・改善には、表情筋のトレーニングが有効になることも。たとえば、目を見開くクセがある人は、おでこの前頭筋ではなく、目の周りの「眼輪筋」を使って目を開く練習をしてみましょう。

眉間にシワが寄らない程度に軽く目を閉じたら、少し強く閉じ、そのまま5秒ほどキープ。おでこにシワが寄らないよう意識しながら、ゆっくりと目を開けましょう。続けていると、サボっていた眼輪筋が働くようになり、目元がスッキリしてきます。継続すれば、おでこの横ジワの悪化も防いでくれるでしょう。

このほか、無意識のうちに顔が力んでしまう人は、眉間を軽くほぐすのもおすすめ。力が抜けると筋肉のこわばりが取れ、血流が向上します。するとターンオーバーが促され、ハリのある肌が戻りやすくなります。

スキンケア用品を活用する

スキンケアをする女性

おでこの横ジワ対策には、保湿や弾力アップを助けるスキンケア用品の選び方も重要です。

ヒアルロン酸やコラーゲンといった保湿成分は、肌の水分保持力をサポート。レチノールやビタミンC誘導体は、ターンオーバーを促してハリのある肌へ導いてくれる成分です。ただし成分によっては刺激が強い場合もあるため、使用前にはパッチテストを行いましょう。大切なのは、自分の肌質に合ったアイテムを選ぶことです。

自己流のマッサージは避けるのが無難

シワを改善したい一心で自己流のマッサージを行うと、かえって肌に負担をかけてしまうおそれがあります。また、肌への摩擦はシミや肝斑の原因になりかねません。

ただでさえ、おでこはさまざまな刺激を受けやすい部位。横ジワができた肌はすでにデリケートな状態なので、無理に伸ばそうと強い力で刺激するのは避けましょう。

セルフマッサージを行いたいなら、直接おでこに触れるよりも頭皮をほぐすのがおすすめ。血流が改善すると肌に栄養が行きわたりやすくなり、肌の新陳代謝を促す効果が期待できます。

クリニックや美容医療での治療法は?

クリニックで受診する女性

おでこの横ジワがセルフケアでは改善しにくい場合、美容医療の力を借りるのも選択肢のひとつ。ボトックス注射やヒアルロン酸の注入など、専門的な施術によってシワの原因にアプローチできます。肌の状態や希望に応じて、適切な治療法を選びましょう。

ボトックスを用いた治療

ボトックス注射は、おでこの横ジワに効果的な治療法として広く利用されています。ボツリヌス菌が作る「ボツリヌストキシン」というたんぱく質を用い、前頭筋の動きを緩和。表情ジワの原因となる筋肉の収縮を弱め、シワを目立ちにくくします。施術は短時間で終わり、2~3日後から効果を実感できます。

ただし、効果が継続するのはおよそ数カ月。キープするためには定期的に治療を受けなければなりません。内出血や表情の違和感、アレルギーなどといったリスクもあるため、医師による適切な診断と施術が重要です。

ヒアルロン酸でシワ改善

ヒアルロン酸注射は、肌に直接ハリを与えて横ジワを改善する治療法です。

ヒアルロン酸は、体内にもとから存在する成分。肌の水分をキープする働きを持っています。ヒアルロン酸を注射することでシワを内側から押し上げ、若々しい印象にしてくれます。施術の直後から、効果を実感できます。

注入したヒアルロン酸は、体内で徐々に分解・吸収されます。効果の持続期間は使用する製剤の種類によって異なり、数カ月から2年ほどです。

こちらも、むくみや腫れ、内出血といった副作用が起こるリスクがあります。信頼できるクリニックで、リスクや注意点を相談してから治療法を選択しましょう。

その他の美容医療施術

笑顔な女性

横ジワの改善では上記以外に、PRP療法や、幹細胞培養上清液を用いた注入療法も選択肢となります。

PRP療法(自己多血小板血漿注入療法)は、自分自身の血液から採取した血小板由来成分を用い、皮膚の再生力を高めてシワ改善へと導く治療法です。アレルギーのリスクが低く、肌を根本的に若返らせる治療です。PRPをさらに濃縮した、VFD療法(次世代PRP)にも注目が集まっています。効果が感じられるのは数週間後からです。

「幹細胞培養上清液」は、幹細胞を培養した際に生じる上澄み液のこと。組織の修復に必要な成分を多数含んでおり、老化した細胞を修復・再活性化させることが期待できます。
いずれも、副作用としては、注射によるほかの施術と同様に、内出血や腫れ・むくみなどが見られることがあります。

このほか、レーザーや高周波(RF)などの機器による治療を行うクリニックもあります。希望する効果や肌の状態に応じて、医師としっかり相談しながら施術を選ぶと良いでしょう。

まとめ

おでこの横ジワは加齢によるものだけでなく、表情のクセ、乾燥、紫外線などさまざまな影響によって目立ちやすくなり、顔の印象を大きく左右します。

横ジワは、日常的なスキンケアや生活習慣の見直し、適切なセルフケアなどによって予防・改善することが可能です。保湿や紫外線対策、表情筋のトレーニングなどを習慣化するのが、シワの進行を防ぐポイントといえます。

セルフケアでの改善が難しい場合は、ボトックスやヒアルロン酸注射といった美容医療を受けるのも一手。副作用やリスクもゼロではないので、医師とよく相談しながら、自分に合った方法を選ぶことが大切です。

早めの対策と適切な対応で、年齢を感じさせないなめらかなおでこを目指しましょう。

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