
仙骨をほぐせば血流が良くなり、骨盤も整って下半身ヤセに!?
女性ホルモン力UPのカギは、脊椎下部にある仙骨にありました。腹部や下半身に伸びる血管が集中している仙骨をほぐすと血行が促進され、卵巣の女性ホルモン分泌スイッチが入ります。
目次
仙骨を刺激して卵巣を元気に!ヤセる体を目指せます

「女性ホルモンを分泌する卵巣は、脊椎(せきつい)下部にある『仙骨』をほぐすと活性化します。卵巣力が上がれば脂質の代謝に関わる女性ホルモンが正常に分泌され、ヤセやすい体になるんです」と、鍼灸師の田口 咲さん。
仙骨には腹部や下半身に伸びる血管が集中しています。仙骨をほぐすと血行が促進。卵巣の女性ホルモン分泌スイッチが入ります。「腹部や下半身の血流が良くなれば、冷えで低下していた卵巣機能が活性化。本来の働きを取り戻します」
仙骨はどこにあるの?

骨盤の中央にある骨「仙骨」が女性ホルモン分泌のカギを握る
仙骨は、骨盤内の子宮や卵巣の働きを左右する、女性ホルモン分泌のカギを握る骨。骨盤の中央にあるため、仙骨が整えば骨盤全体の位置も正常化し、血流やリンパの流れが改善方向へ向かいます。お尻がキュッと上がり、下半身がスッキリとしますよ。
仙骨をほぐせば骨盤が整いプリ尻に
仙骨をほぐすと血流が良くなり、骨盤が整って女性ホルモン力がUP! お風呂上がりや寝る前に行うのがおすすめです。
仙骨のほぐし方・基本姿勢

床に仰向けになり、手で両脚を抱えて胸のほうに引き寄せる。仙骨をほぐすにはある程度の硬
さが必要なので、床で行う。
<反り腰の場合は>
床と背中に隙間が空いてしまう人は、薄めのタオルを腰の下に敷いて。
やり方は床に転がってひざを回すだけ
【左】

【下】

【右】

そろえた脚を左→下(引き寄せていた脚を体から離すように下へ)→右→左と、両手でひざを回すように動かす。仙骨が床に触れていることを意識しながら、上半身は動かさず、脚のみを動かすイメージで3回グルグルと回す。右→下→左→右と、逆回しも3回行う。円を描くようにひざを回すのがコツ。
女性ホルモン力がさらにUPする「ひざ回し」
両ひざを回して仙骨をぐりぐり刺激する

仰向けのまま力を抜き、手をひざに置く。両ひざを内方向に3回回す。床に仙骨を押しつけるように。外回しも同様に行う。
「仙骨ほぐし」で女ホル力が上がる理由

仙骨には、卵巣機能を高めるポイントがいっぱい。さまざまな方向から女性ホルモンスイッチをONしてください!
血管・神経の刺激で卵巣機能がUP
仙骨をほぐすと卵巣への血流が増え、女性ホルモンの分泌が促進されます。また、仙骨の近くを走る副交感神経を刺激し、ストレスなどで交感神経が優位になった自律神経のバランスを調整。これも卵巣機能の改善につながります。
骨盤のゆがみが取れ卵巣が正しい位置に
骨盤がゆがむと子宮や卵巣の位置がずれ、正常に働かない状態に。仙骨をほぐせば骨盤のゆがみが整うと同時に内臓が正しい位置に戻り、本来の機能が復活。生理不順や生理痛、更年期などのお悩み改善のほか、「妊娠できた」との声も多数!
卵巣機能を整えるツボを刺激できる
仙骨付近には、生殖器の不調を整える「八髎穴(はちりょうけつ)」と呼ばれるツボ群があります。これらを刺激することで骨盤内の血流が改善。卵巣の機能が高まって女性ホルモンが正常に分泌され、しっかりと全身に巡る体になります。
日常動作でも仙骨ケア!
日常のちょっとした動作を心がけると、「仙骨ほぐし」の効果がより高まります。
仙骨をさする

心身がリラックスする副交感神経が活性化すれば、イライラが解消。こまめにさすって!
お尻を持ち上げて座る

両手で左右のお尻を持ち上げながら座ると、骨盤が立ちやすくなり、骨盤がゆがみにくい体に。
仙骨にドライヤーをあててお灸がわりに

髪を乾かすついでに、仙骨に温風を当てると血流UPに! 温かさを感じたら離し、また当てるのを3回繰り返して。
※火傷にはくれぐれもご注意ください。
骨盤ゆがみ解消で血行を促進して、卵巣を元気に! ヤセる体を作りましょう。
撮影/神尾典行、武井メグミ モデル/川野由架子
(からだにいいこと2021年2月号より)