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2202月号 ヤセスイッチON習慣TOP

姿勢を変えると日常の代謝「NEAT(ニート)」が上昇!燃える体に

きつい運動も食事制限も不要。ちょっと姿勢を変える工夫で、ヤセスイッチON! 普段の生活で消費されるエネルギー「NEAT(ニート)」が大幅に上がって燃える体質に。知らないうちにスリムになるコツ、教えます!

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日常の代謝「NEAT(ニート)」を高めれば、余計な脂肪がどんどん燃える

「生活のなかの代謝『NEAT(ニート)』を高めれば、脂肪はどんどん燃焼。運動しなくても体重は減っていきますよ」と話すのは、柔道整復師の中村考宏さん。

NEATとは「非運動性熱産生」のこと。家事や仕事・通勤など、運動以外の身体活動で消費するエネルギーを指します。では、NEATの量が多い人は、どのような生活を送っているのでしょう?

「多くの筋肉を使い、体がきちんと動く生活ですね。そのために大事なのが、骨盤のポジション。骨盤を立てて正しい位置におさめると、股関節の動きが改善。多くの筋肉が使われ、NEATが高まります」と、中村さん。

一方、演技指導師の鰐渕将市(わにぶちまさいち)さんがすすめるのは、気になる部位を“触る”こと。「NEATを上げるためには、動かすべき筋肉を脳に知らせてあげることが大事」と話します。

さらに「多くの人は使いやすい筋肉だけを使っています。でも、ヤセたい部位に触れると脳が『使うべき筋肉がここにある』と認識。使えていなかった筋肉が目覚めるのです」とも。

2つの方法で筋肉にスイッチを入れれば、NEATの高いヤセ体質に!

日常の代謝 “NEAT”を増やせばヤセる!

NEATを積み上げると、1日で消費するエネルギー量が増加。余計な脂肪が燃えて、体の引き締めや体重の減少にもつながります。

NEATの量は生活によって変わる

NEATの量は生活によって変わる
日中の代謝量は、生活習慣によって大きく変化します。普段から歩く機会が多い人は、NEATの量も多め。一方、座りっぱなしの時間が長い人は、カロリー消費はわずかな量に。そのままだと、どんどん太ってしまいます。

ヤセスイッチONで座ったまま脂肪燃焼

「ヤセスイッチON」で座ったまま脂肪燃焼
座りっぱなしの時間が長い人も、座っているときの姿勢や立ち上がるときの動作をひと工夫するだけで多くの筋肉を使えます。するとNEATが増え、勝手に脂肪が燃える体に。運動ゼロでも代謝の良い体をキープできます。

勝手にヤセるうえ、コリや痛みも改善!

勝手にヤセるうえ、コリや痛みも改善!
代謝が高まると1日の消費エネルギーが増え、体重は減少していきます。また、多くの筋肉を使えるようになると、体のバランスが整い、一部の部位にかかっていた過度な負担が改善。コリや痛みが緩和されます。

NEATアップ 実践編1「触るだけスイッチON」で動きを大きく

座っているとき、立ち上がるときに簡単にできる「ヤセ技」を鰐渕さんに教えてもらいました。
触るだけで、脳は使うべき筋肉を意識することができるので、効率よくヤセることができるのだそう。

基本の触るだけスイッチ
「お腹タッチ」でペタ腹に

「お腹タッチ」でペタ腹に
お腹のお肉が気になったとき、手があいたときなどに、お腹に両手でタッチ。そのあと、お腹に力を入れ、続いて脱力。腹筋が使われ、自然と姿勢も整います。

「お尻タッチ」で美尻づくり

「お尻タッチ」で美尻づくり
お尻にタッチしてから立ち上がると、脚や腰などに負担をかけず、お尻の筋肉をピンポイントで使えます。習慣にすれば、立ち上がることが美尻トレーニングに。

「触るだけスイッチ」でヤセる理由

使うべき筋肉を脳が認識する
無意識に使っている筋肉は、目的の動作に合った「使うべき筋肉」ではなく、自分の体が「使いやすい筋肉」のみ。触ることが刺激となり、本来使うべき筋肉の存在を脳が認識します。

多くの筋肉を使えて自然に代謝アップ
使うべき筋肉を脳が理解することで、動くときに正しい筋肉を使える体に変化。これまで使えていなかった筋肉にスイッチが入り、多くの筋肉を使った代謝のいい動きに変わっていきます。

気持ちが変わると代謝も上がる

気持ちが変わると代謝も上がる

「ヤセたね」と言われると、気持ちが前向きになるもの。褒められて自信がつけば、自然と姿勢が整い動作が大きくなります。すると日中の代謝が上がり、さらにヤセるうれしいループに! 鏡の中の自分を自分で褒めても効果アリ。

詳しくはこちらを参考に 鰐渕さんの著書『やせメンタルのつくり方』(アスコム)
https://www.ascom-inc.jp/books/detail/978-4-7762-1084-9.html

NEATアップ 実践編2「骨盤スイッチON」で動かず代謝アップ

「骨盤が正しい位置におさまると、体の動きが大きくなり、使う筋肉も増加しますよ!」と話すのは、中村さん。ヤセる座り方を身につけて!

骨盤を立てれば座っていても代謝は高まる

下腹が出ている人の多くは、骨盤が後ろに傾き、重心が後ろにズレています。これだと姿勢が乱れるうえ、股関節が圧迫され、歩くときなどの体の動きも小さくなります。骨盤を起こせば重心が改善。使うべき筋肉を自然と使える姿勢になり、代謝が高い状態に。

骨盤を立てれば座っていても代謝は高まる 骨盤の立て方

(1)背中は背もたれから離す
背もたれに寄り掛かると、体の重心が後ろにズレて、筋肉を使いにくい体になってしまいます。イスに座るときは浅めに腰をかけ、背もたれはできるだけ使わない習慣をつけると◎。

(2)肛門を座面から浮かす
座っているとき、肛門が座面についていると、股関節がつぶれて体が動きにくくなります。座面と肛門の間にすき間をあけるような意識で座ると、股関節の動きが制限されず、体が動きやすい状態に。

(3)足の指はすべて床につける
かかとだけでなく、足のすべての指を床につけて座ります。すると、崩れた姿勢によって後ろに傾きがちだった重心が改善。イスは足裏が床につくものを選んだり、高さを調整したりして。

NG お尻に体重をかけると、ぽっこり腹・腰痛の原因に

NG!お尻に体重をかけるとぽっこり腹・腰痛の原因に
上の(1)〜(3)ができていないと、骨盤は後傾しがちに。座った状態でも立った状態でも腹筋に力が入らないため、お腹はポッコリ。腰にも負担がかかり、腰痛の原因になることも。

「骨盤スイッチ」でヤセるポイント

股関節の可動域が広がりスタイルも代謝もアップ
骨盤を起こすことで、制限されていた股関節の可動域が広がり、立ったり歩いたりするときに多くの筋肉が使われるように。代謝が上がるだけでなく、お腹やお尻も引き締まってきます。

血流が増えて腸が動き、便秘・ガス腹が解消

血流が増えて腸が動き、便秘・ガス腹が改善
骨盤が後傾していると腸は圧迫され、働きが低下してしまいます。骨盤を起こせば、圧迫から解放された腸が動き出し、骨盤内の血流もアップ。下腹肉や便秘の解消が期待できます。

もっと代謝を上げる5つの習慣

「毎日の生活のなかには、まだまだ『触れるだけ』『意識するだけ』で代謝が上がる方法がありますよ」と中村さん。普段の動きに取り入れ、さらに“燃える体”を手に入れましょう!

自転車のサドルにはお尻を乗せるだけ

自転車のサドルにはお尻を乗せるだけ
サドルにベタっとお尻をつけず、お尻を「乗せるだけ」の感覚で座ります。骨盤が立つことで重心が安定し、股関節もよく動くので、長い時間自転車をこいでも太ももが疲れにくくなります。

シャンプーの前には、脚の付け根にタッチ

シャンプーの前には、脚の付け根にタッチ
お風呂用のイスに座って髪を洗うときは、脚は軽くそろえ、まずは脚の付け根の股関節にタッチ。触れた場所が支点になるよう意識して体を前に倒し、髪を洗います。

包丁は小指から握る

包丁は小指から握る
包丁やフライパンは、小指から順に握り、小指を意識して使いましょう。脇が締まることで肩や背中への負担が減少するため、こりにくい体に。

両肩に触れてから動けば二の腕がヤセやすく

両肩に触れてから動けば二の腕がヤセやすく
洗濯物を干すときなど、腕を上げる動作の前は、両肩に左右それぞれの指先を一度つけて。肩、ひじを意識しやすくなり、腕が大きく動きます。

あぐらより「太もも正座」が◎

あぐらより「太もも正座」が◎
正座をするときは、体重を太ももの裏に乗せるイメージで座りましょう。骨盤が起きて重心が整うため、ツラいイメージがある正座もラクになります。

NG! あぐらは疲れ・しびれの原因に

NG! あぐらは疲れ・しびれの原因に
一見ラクそうなあぐらは、骨盤が後傾した状態。腹筋や背筋にムリな力がかかるので、疲れやしびれの原因に。

撮影/神尾典行 モデル/清家祥子 イラスト/中村加代子
(からだにいいこと2022年2月号より)

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